ハノイに住んでいた頃、日本から来た女友達が熱に憑かれたように買いあさっていたのがプラカゴ。荷造り用のPPバンドを編んで作る買い物籠である。
そもそも市場の売り子たちが荷物を運ぶのに利用していたが、そのレトロな色合いと形に惹かれた雑貨好き女子たちによって「見出された」のだ。 最初は、味も素っ気もないビニールホースの切れ端が取っ手になっているなど、乙女心を損なう製品も少なくなかった。しかし、1年ほど前からハノイでは(おそらくホーチミンではもっと早く)、凝った模様を編み込んだりレースを縫い付けたりした土産物用プラカゴが登場し、人気を集めていた。 プラカゴはミャンマーにもある。 あるどころか、これがびっくりするほどかわいい。というのも、地方都市などではプラカゴが、今でも若い女性のお洒落かばんとして用いられているためだ。 (左)ミャンマーのプラカゴには蓋付きもある (右)インレー湖畔の市で見かけた、プラカゴで買物する女性 外食産業があまり発達していないミャンマーでは、ランチは弁当持参が一般的。食事の主流であるカレーを入れる弁当箱は、アルミ製の段重ね。これに水筒も持つため、大きさ的にプラカゴがぴったりなのだ。 典型的なヤンゴン女性の出勤スタイル しかし残念ながら、首都ヤンゴンにはあまりかわいいプラカゴがない。ベトナムと同じく、市場の運搬用としての用途が中心となっている。 では女性たちは、何に弁当箱を入れているのか。 100均などに売っているプラスチックカゴが主流なのだ。どこのスーパーでもこのカゴが山積みになって売られているし、ダイソーをはじめとする100均ショップならぬ「1800チャット均一店」も多数あり、そこでもこのカゴが人気商品となっている。 これはこれでかわいいんだろうけど… そういったプラスチック製のカゴでむかつくのは、色の毒々しさ。プラカゴや竹籠が編み出すフェミニンな色合いがないのだ。 こっちの方が素敵と思う 木製からどんどん転換を進めている屋台の机や椅子とともに、目にしにくくなってきたプラカゴ。 ヤンゴンのパステル的色合いが、またひとつ消えつつある。 スポンサーサイト
テーマ:ミャンマー・ヤンゴン - ジャンル:海外情報 |
はやく買いに行かなきゃ!
[2014/06/03 19:30]
URL | にしやん #AcMhDJQE
[ 編集 ]
プラかごの色使いと形が独特ですね。東南アジアの仏教色がよくでているような気がします。
もうヤンゴンではかわいいのは見つかりにくいよ。ニャウンシュエとかモンユワとかの地方都市にはまだまだあるけど。
あと、ホーローもけっこう買えるけど、こっちでは現役食器だからなのか、ベトナムの方が絵柄がレトロでいい。 そのうちホーローの写真もアップするね。
[2014/06/04 09:07]
URL | まき #-
[ 編集 ]
ベトナムに長く住んでいたのでどうしてもそことの比較になってしまいますが、ひとつのプラカゴに使用するPPバンドの色数が多く、模様も繊細です。バンド自体も、濁りのないきれいな色合いに感じます。
仏教色については考えてみませんでしたが、パステルな色合いはパゴダのタイル独特のものともいえるので、関連があるかもしれないですね。 他の国にもプラカゴがあるなら、見てみたいところです。
[2014/06/04 16:27]
URL | まき #-
[ 編集 ]
|
|
プロフィール
|
Author:まき
|
最新記事
|
|
最新コメント
|
|
最新トラックバック
|
|
月別アーカイブ
|
|
カテゴリ
|
|
検索フォーム
|
|
RSSリンクの表示
|
|
リンク
|
|
ブロとも申請フォーム
|
|
QRコード
|
|