パステル☆ミャンマー
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[--/--/-- --:--] | スポンサー広告 |
世界遺産第1号・ピュー王朝古代都市群
ミャンマーで最初の世界遺産は、バガン遺跡になるものと思っていた。
これまで修復や保全、周辺環境に問題があるとして登録に至らなかったが、現政権に変わってからユネスコに協力的になったと聞いていたからだ。

しかし先日、最初に選ばれたのはピュー王朝時代の遺跡群だった。

           Isan-1.jpg
          タイエーキッタヤーにある仏塔のひとつ、ボウボウヂー・パゴダ

今回、3つのエリアが選ばれているがお互いに離れており、ひとくくりに指定する必要があったのかからして疑問。
そのうちのひとつ、タイエーキッタヤー遺跡には行ったことがある。

たしかにバガンのように、コンクリートを使った、先進国から見れば眉をしかめるような修復の仕方は目に付かない遺跡だ。
1000年以上も前に栄えたピュー王朝時代の仏塔で、6~7世紀頃の建立というから、歴史的価値は世界遺産として申し分ないだろう。
ただ、ミャンマー観光に多少とも関係ある身としては「あそこかぁ~」感が強い。

Isan-2.jpg Isan-4.jpg
(左)同じくタイエーキッタヤーのパヤーマー・パゴダ (右)周囲には、ただただ田舎風景が広がる

3エリアとも、ともかく行きにくい。
一番行きやすそうなタイエーキッタヤーでさえ、ヤンゴンやバガンといった、旅行者にメジャーな都市から夜行バスを利用する距離。
しかも、見どころの仏塔が広い地域に点在しているうえ、どれも似たような形で周囲にも何もない。
よほど歴史に興味のある人でなければ、ひとつ見学すればおなか一杯になる遺跡群といえる。

             Isan-3.jpg
      ピーの街中にあり、アクセスしやすいパヤーヂー・パゴダ。仏塔はどれも似たり寄ったり

Wikipediaによると、ミャンマーの世界遺産候補として他にあがっているのは以下の6つだとか。

① バガンの遺跡群
② マンダレーのコンバウン朝時代の木造僧院群
③ パダ=リンと関連洞窟群
④ マンダレー近郊の古都群(インワ、アマラプラ、サガイン、ミングオン
⑤ ミャウー
⑥ インレー湖
⑦ バゴー

③と⑤はまだ行ってないものの、①、④、⑦については私も文句なし。旅行者にとっても行きやすいし、ミャンマーの観光的価値も高めてくれそう。
⑥は観光業界的には「是非に!」な物件だが、個人的には「いい観光地だけど、世界遺産かなぁ?」という印象。

             Isan-5.jpg
5日ごとに開かれる市で有名なインレー湖。風光明媚な素晴らしい観光地だが、「世界遺産」とは少し違う気がする

それにしても、「遺跡」といえそうな古い仏塔も生きた信仰の対象となっているミャンマーで、勝手な修復をするなというのは難しいのでは。
わびさび的価値観のない者にすれば、自分が大切に思う仏塔が崩れかけに見えれば「なんとかせねば」と思うのが当然。
信仰心から多額の金を寄進し、ピカピカで新品のようにきれいにしたくなるだろう。
往時の姿に忠実、という意味では、ピカピカに修正した方が近いんだし。

そもそも、古くなったものを古いままで維持するという考え方自体、西欧的価値観の押し付けのような気もする。
とはいえ、外国人観光客が落とす外貨を獲得したければ、ミャンマー側も外国人の価値観に合わせる必要はあるわけだが。
スポンサーサイト

テーマ:ミャンマー・ヤンゴン - ジャンル:海外情報

[2014/06/26 16:39] | 旅行 | トラックバック(0) | コメント(0) |
威容を誇るミングオン・パゴダ
仕事がら、「ミャンマーのおすすめ観光地はどこ?」とよく聞かれる。
個人的な好みを排した場合、私の答えはミングオンかインワ。どちらもマンダレー近郊の古都だ。
今回はミングオンについて。

まず、アプローチがいい。
エーヤワーディー河の船着場から緩やかな大河を渡し舟で40分。ほどよい距離だ。道中(河中?)、スイカを山積みにした小舟や、喫水線ぎりぎりまで船体を沈めてソロソロ進む砂利運搬船などが行き交い、乗客を飽きさせない。

Minguon-1.jpgMinguon-2.jpg
(左)観光シーズンの渡し舟は混む。日陰に座りたいなら早めの乗船を (右)すれ違った木材運搬船

やがて中州のような平たい砂地が近づくと、岸辺にそびえるミングオン・パゴダが見えてくる。世界一大きな仏塔になるはずがだったが、王の死去で建設が中断。その後、地震もあり、今や巨大な土台だけが赤茶けた砂地にそびえるさまは、ギザのピラミッドのようだ。
完成していたら金ぴかに塗られていただろうから、わびさび好きの日本人には今の姿の方が情緒があっていい。

     Minguon-3.jpg
       とにかく巨大なミングオン・パゴダ。上まで登ることもできる

ミングオンへ行く外国人向け渡し舟は、チャーター舟以外だと1日1便のみ。朝9時にマンダレーを出て、13時にミングオンに戻る。
せっかち旅が好きな人(私です…)でも、かならず現地で3時間強を過ごさねばならない。

見どころは3ヶ所、細かく回っても6ヶ所といったところ。固まってたっているので、歩いてみて回れる。
エーゲ海のミコノス島を思わせる白亜の仏塔シンピューメーや、川に面して静かにたたずむサットーヤー・パゴダ。そして、ミングオン・パゴダ完成の暁には門前を護るはずだった獅子像の崩れかけた姿は、これまたエジプトのスフィンクス像のようだ。

Minguon-6.jpgMinguon-4.jpgMinguon-7.jpg
(左)大河を望むサットーヤ・パゴダ (中)ミングオン・パゴダ前の獅子像 (右)青空に白壁が映えるシンピューメ

問題は、隅々まで観光しても1時間以上は余ってしまう時間をどうつぶすかということ。
ゆったり旅を得意とするフランス人を見ていると、ローカルのカフェに座ってただダラダラしたり、パゴダの日陰に座り込んだりして「のんびり」を堪能しているようだ。
せめて、お洒落系とまでいかなくとももう少し居心地のよい、衛生面を気にせず食事を取れるようなカフェでもあればいいのに。

Minguon-10.jpgMinguon-11.jpg
(左)素朴なカフェもそれはそれでいいが… (右)牛車で回っても楽しい

というか、これだけ観光客がおしよせる状況で、なぜ誰もそういった施設を作らないんだろう?
もしかしたら、飲食店などを作る認可を新たに出さないといった、文化財保護的な措置をミャンマー政府がとっているのかもしれない。
センスあふれるフランス女性あたりが現地の男性と恋におち、素朴かつ素敵なカフェでも始めてくれればいいのにと、余計なことを考えてしまう。

テーマ:ミャンマー・ヤンゴン - ジャンル:海外情報

[2014/05/16 14:00] | 旅行 | トラックバック(0) | コメント(2) |
チャイティヨー行くなら頂上で一泊を
ハノイに住んでいた頃、世界遺産・ハロン湾について書く機会が何度かあった。その際必ず、「ハロン湾ではぜひ、船で一泊を」との一文を入れていた。
観光地には、一泊しないとその良さがわからないところがあるものだ。

私にとってのミャンマーの「一泊推奨観光地」は、チャイティヨー・パゴダだ。

        GoldenRock-1.jpg
   山々が連なるなか、ひときわ高い頂に鎮座する大岩。たしかに霊験がありそうだ

チャイティヨーは、落ちそうで落ちない大岩が崖っぷちにひっかかっていることで有名な、ミャンマーきっての聖地だ。
途中のバゴーやキンプンに泊まる人がほとんどで、ヤンゴンから日帰りする猛者さえいる。でも、ぜひ頂上で一泊してほしい。
頂上にはいくつかホテルがあるが、どれもレベルは低いわりに価格だけは高い。にもかかわらず、泊まってよかったと思う。

        GoldenRock-8.jpg
境内で寛ぐ参拝客。日陰にかたまっているが、夜になると人数も増え、境内いっぱいに広がる

薄紫色の光に包まれて岩影が闇に溶けていく夕べ、ライトに照らされた線香の煙が岩をとりまく夜、オレンジ色の光に輝く岩肌に参拝客の影が伸びる朝。
陽の傾きとともに刻々と変わる黄金石の表情は実にすばらしい。

GoldenRock-4.jpgGoldenRock-5.jpg
GoldenRock-6.jpgGoldenRock-7.jpg
(左上)昼間のゴールデンロック (右上)夕方 (左下)夜 (右下)朝

しかし何より楽しいのは、頂上をとりまく参拝客たちの、わさわさウキウキした空気だ。

バカ高いホテルに泊まれる参拝客はわずか。
ほとんどは仮宿泊所か、それこそ境内の広場での野宿となる。
周辺には食べ物屋台や貸し毛布屋など、野宿のための設備も整っている。
しかも、ミャンマーでは、乾季中であれば雨の心配は100%ない。
むしろ、下界より涼しくさえある。
ピクニック気分で、弁当とゴザをもってやってくる家族連れも多い。

GoldenRock-9.jpgGoldenRock-10.jpg
(左)屋台のほか手ごろな価格の食堂もいっぱい (右)貸し毛布は1泊200円ほど

行楽気分でやってきた大勢の人びとが、境内いっぱいに広がって野宿するさまの楽しげなこと。夜更かしして興奮気味の子どもたちが駆け回り、大人たちはゴザで円陣を組んでのんびりおしゃべり。そして思いついたように、時々ありがたい岩にお参りする。

チャイティヨーに行くなら、ミャンマー人たちのこの「うきうき」を体感しない手はない。というか、むしろそここそが見どころといえる。

        GoldenRock-11.jpg
        手前の緋色の布の塊の下に寝ているのは参拝の僧侶たち

チャイティヨーは外国人にとって、その国のごく普通の家族の幸せな団らんを、肌で実感できる「聖地」なのだ。

テーマ:ミャンマー・ヤンゴン - ジャンル:海外情報

[2014/05/03 14:00] | 旅行 | トラックバック(0) | コメント(0) |
石窟寺院マイ・ベスト3
ミャンマーには石窟寺院が多い。
ごく個人的な好みで選んだベスト3は以下。

ベスト1 カイン地方パーアンのカウグン洞窟

       Cave-5.jpg

壁面にびっしりと小さな仏像が彫られているのが圧巻。
色合いが渋めなのが日本人好み。

ベスト2 ザガイン地方ポー山

       Cave-4.jpg

山のあちこちに仏像が祀られた洞窟が荒れ果てたまま散在。
細緻な壁画に囲まれた、丸みのある暖かい表情の仏像が印象的だ。

ベスト3 シャン地方ピンダヤのシュエウーミン洞窟

       Cave-1.jpg

ミャンマー人にとっての3大聖地のひとつとされ、やはりこれははずせない。
大きな洞窟内に仏像がびっしり“生えてる”というイメージ。

ミャンマーに限らず、石窟寺院はアジア各国、日本にだってある。
仏教徒のいる(または、いた)国なら多少の差こそあれそうだろう。

ただ、ミャンマーの石窟寺院は少し趣きが違う。
ほとんどの石窟寺院にはやみくもに、と言いたくなるほど多くの仏像が置かれているのだ。
しかも、いまだ増殖中。
貴重な文化遺産なんだから、普通だったら仏像とはいえ「新しい変更」は歓迎されないと思うのだが、ミャンマーではこれがアリなのだ。

ピンダヤ洞窟に足を踏み入れたとき驚いたのは、堂内を埋め尽くす仏像の、そのおびただしい数。もとからあった仏像と仏像の隙間に強引に置いたりするものだから、内部が迷路のようになっている。
特にたてこんだエリアへの英語道標が「迷路はこっち」となっていて笑ってしまった。
いや、ここ遊園地じゃないから。聖地だから(笑)。

寄進者の名前や居住地、日付を書いたプレートを見てさらにびっくり。
シンガポールや台湾、アイルランドと、外国人の寄進がけっこうある。

Cave-3.jpgCave-2.jpg
(左)父母と子ども3人で2004年に寄進 (右)こちらはアメリカ人とアイルランド人から

日本人だったら、こういった宗教がらみの場所に外国人の名前を刻むのに抵抗がありそう。

そして、いちばん奇異に感じたのが寄進日。
ここ数年のものが少なくないのだ。
こういう「文化遺産」みたいなところって、日本だったら絶対手を加えたりしないんだけどな。

仏教も聖地も、ミャンマーでは本当に「生きている」ってことなんだと思う。

テーマ:ミャンマー・ヤンゴン - ジャンル:海外情報

[2014/04/29 14:00] | 旅行 | トラックバック(0) | コメント(0) |
眼鏡大仏
バガンからヤンゴンへの途中、ピイという街に寄った。
日本のガイドブックでは、眼鏡をかけた大仏のあるシュエミャッマン・パゴダが大きく取り上げられている街だ。
バスで隣り合わせたオランダ人の持っていたものにはそのパゴダについての記載がなかったらしく、「さすがは眼鏡の国のガイドブック!」と大受けだった。
かくいう私も眼鏡無しには生きられない身。ピイ行きの最大目的はこのパゴダへのお参りであった。

         Megane-9.jpg
         シュエミャッマン・パゴダの眼鏡大仏

私の持っている本によると、好奇心をあおって人びとの信仰心を高めようとした裕福な檀家が眼鏡を寄進したと書いてある。
しかし堂内には、大仏が眼鏡をかけるにいたったストーリーが図解されているが、そこにはこう書いてある。

この地の王が領地を見晴らす慧眼を得るためにどうすればよいかと占い師に尋ねたところ、レンズを大仏に奉納することをすすめられた。後世になり、大仏に眼鏡をかけさせるようになった。

ただしこの物語壁画、かなり新しい。   ・・・あやしい?

Megane-2.jpgMegane-8.jpg
(左)今の眼鏡は3代目。大仏脇には初代眼鏡が安置されている (右)由来を描いた壁絵のひとつ

かつて西アフリカの奥地に住んでいたことがあるが、その地域はワニの装飾が施された穀物倉が林立することで有名だった。
住民たちに装飾の由来を聞くといろいろともっともらしいことを話してくれるが、昔話に詳しいはずの長老たちは「あれは子どものイタズラ」と笑うばかり。
聞き取りを進めてわかったのは、子どもがイタズラで始めたことが何十年もたつうちに、後付で「ありがたい由緒」が加わっていた。
そのため年齢の低い村びとほど重々しい理由を語るという、普通とは逆の状況になっていたのだ。

ピイの眼鏡大仏の由来にもなんだかそんな匂いを感じる。
うがち過ぎかもしれないが。

Megane-1.jpgMegane-10.jpg
(左)参拝後に目の良くなった人が不要になった眼鏡を奉納したとか。「病も気から」なんてことは…

テーマ:ミャンマー・ヤンゴン - ジャンル:海外情報

[2014/04/26 09:39] | 旅行 | トラックバック(0) | コメント(1) |
プロフィール

まき

Author:まき
【編集・ライター(撮影可)・コーディネート】
日本でのライター業を経て、中国・上海、ベトナム・ハノイにて現地情報誌の編集に7年強従事。その間、日本の雑誌や書籍に寄稿。コーディネートや企業調査も担当。現在はヤンゴンに在住。
連絡先: itasakamaki@gmail.com

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。